ママさんが Mac の調子が良くないと不満げ。使っているとやたら電源が落ちるとのこと。
なので確認してみるとバッテリーが瀕死の状態でした。
修理サービス推奨の状態を久しぶりに見ました。
使っている機種は MacBook Pro 2017 15インチ。タッチバー付きでいわゆるAppleの黒歴史機種。
確かに6年間使っていればヘタってきますわな。
でも 2.9GHz クアッドコア Core i7、メモリ 16GB、SSD 512GB、GPU Radeon Pro 560 と操作してみても性能的にまだまだ現役でイケる感じ。
バッテリーを購入
バッテリー交換ということでワクワクしながらAmazonで互換品をポチりました。
ここの製品は至れり尽くせりの親切内容でお勧め出来ます。
本体カバーを開ける
この機種の一番の難関はバッテリー交換ではなくカバーを開けることだと思います。
ネジを取った後、吸盤を取り付けてカバーが開くように上げます。
他の情報では写真下向きにスライドするということが書いてあるのですが、結果的にそれが理由で上手く外せませんでした。
本体の横にカバーを固定するピンがあります。丁度、スピーカーの隣です。
カバー側には嵌めるためのゴムがあります。
カバーを上側に上げることで先ずこの部分を取り外します。
この位上げると、ポンっという衝撃でゴムから外れます。
吸盤でカバーを上げつつ、ヘラを側面部に入れてテコの動きで外してあげるといいと思います。
次に、ファンの排気口近くに本体側と食い込ませて固定する部分があります。
カバーをスライドさせることでこの部分を取り外すことができます。
ただ、吸盤を持って引っ張っても簡単にはスライド出来なかったので、カバーの左右にあるネジ穴にドライバーの先端を入れて少し動かし、テコの原理でカバーを動かしました。
あまり強くやるとカバーに傷がつきますのでこの方法は最終手段としてご認識下さい。
無事、カバーが開きました。
思った程バッテリーは膨らんでいません。
膨らみを考慮してなのか隙間が十分にとられてあります。
以前の機種は膨らみに対するマージンが無く、トラックパッドが押せなくなったことを思い出します。
各種コネクタを慎重に外していきます。
バッテリーは粘着シートで付いているので、付属の薄いプラスチック板で削いでいきます。
アルコール成分を含んだ除菌用のスプレーがあると削ぎやすいです。
本体中央のバッテリー 2個はアルコール使用は厳禁です。
これは、穴がいくつかあり基盤に液体が流れないようにするためのようです。
黄色いプラスチック板を2枚挟んでいるのは、基盤を浮かして隙間を作ることでバッテリー中央の小さい基盤部分を抜き取りやすくするためです。
粘着シートを取って綺麗にします。
互換バッテリーを取り付けました。
無事に交換できました
元に戻して完成。
完全充電時の容量が 4035mAh から 6839mAh になりました。
動作確認も終えてこれで作業終了です。
機種としての全体的な性能は MacBook Air M1 の 半分程です。
GPU を Radeon Pro 560 と内蔵 Intel HD630 とで使い分けることができますが、Cinebench2024でテストしてみると1.3倍程しか変わりません。
ネットで調べると3倍の差があるようですが、そもそも Radeon Pro 560 の方は直ぐにファンが分回ってうるさいので、ママさんが使う分には内蔵GPUの省電力モード優先でいいかなという感じです。
SSDのアクセス速度は 2761MB/s と6年前にしては十分。
15インチのRetinaディスプレイですしまだまだ満足できる機種なので頑張ってほしいところです。